唾液のチカラ

カラダにはそれぞれ大切な役割が備わっていて、その
役割が機能しにくくなることで不調をもたらしてしま
います。今回は「唾液」に注目してみましょう。

唾液は大人で1日平均1~1.5㍑分泌されます。分泌する
場所は舌下腺・耳下腺・顎下腺の大唾液腺と他に小唾液腺
があります。

その役割を見てみると、
消化作用
 アミラーゼ(プチアリン)という酵素がデンプンを
分解し、消化を助けます。
粘膜保護・潤滑作用
 口や喉の粘膜を保湿し、食べ物の通りをスムーズに
します。
抗菌・免疫作用
 リゾチームやIgA抗体が含まれ、口腔内の細菌繁殖を
抑えます。
再石灰化作用
 カルシウムやリン酸塩が歯の表面を修復し、虫歯を
防ぎます。
味覚や発音の補助
 唾液が味物質を溶かし、味覚受容体に届けます。
また発音や会話をスムーズにします。

これだけでもカラダにとって大切なものだとわかり
ますよね。ところが唾液が多すぎたり少なすぎたり
する症状が出ると病気の可能性があるので検査や
治療が必要になります。

【唾液が多すぎる状態(唾液過多)】

◆病名・状態

  • 流涎症(りゅうぜんしょう)
  • よだれ症候群
  • 嚥下障害(飲み込み障害)に伴う唾液過多
  • 神経疾患による唾液コントロール障害

◆主な原因

心理的要因(ストレス・不安)
妊娠初期(ホルモン変化による)
口腔内炎症(歯肉炎・口内炎など)
神経疾患(パーキンソン病、脳性麻痺などで嚥下
機能低下)
胃食道逆流症(GERD):胃酸逆流を防ぐために
唾液が増加
薬の副作用(一部の抗精神病薬や鎮痛薬など)

【唾液が少なすぎる状態(唾液分泌低下)】

◆病名・状態

  • ドライマウス(口腔乾燥症)
  • シェーグレン症候群
  • 放射線治療後の唾液腺障害
  • 糖尿病や脱水症
  • 加齢やストレスによる副交感神経低下
  • 薬の副作用(抗ヒスタミン薬、降圧薬、
    抗うつ薬など)

◆主な症状

口の渇き、舌のひび割れ
口臭、虫歯、味覚異常
飲み込みにくさ、会話のしづらさ

唾液が少ないと感じている方には以下の
やり方を取り入れてみてください。

【唾液を出しやすくする工夫】

  1. よく噛む
     噛む刺激が唾液腺を活性化します
    (ガムやスルメなども有効)。
  2. 水分をこまめに取る
     脱水は唾液量低下の原因に。
  3. 唾液腺マッサージ
     耳下腺(耳たぶ前)・顎下腺(あごの内側)を
    優しく円を描くようにマッサージ。
  4. 舌・口の体操
     舌回し運動や「パ・タ・カ・ラ」発声練習で
    唾液腺刺激。
  5. 酸味を少し利用
     レモン水や梅干しなどが一時的に分泌を促進。
  6. ストレス管理
     リラックスするなど副交感神経が優位になると
     唾液が出やすくなる。

これからの季節、唾液のチカラにも手伝ってもらって
体調不良を回避していきましょう。

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【臨時休業のお知らせ】
11/3(月)私用のためお休みいたします
11/26(水)研修のためお休みいたします

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このような症状が気になる方にご利用いただいています。
・自律神経の乱れ
 (内臓の不調、だるさ、頭がすっきりしない、イライラ、
  不安、落ち込み、トラウマ、寝つきが悪い、息苦しい、
  冷えやほてりなど)

・代謝の問題
 (むくみ、冷え性、ホルモンバランスの乱れ、肌の
  トラブルなど)

・関節、筋肉の問題
 (関節の痛み、こわばり、可動域の制限、筋力低下、
  疲労、炎症など)

・免疫の働きの問題
 (アレルギー、炎症、ストレスなど)


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